FAA AD 2025-18-01 Leonardo A109/AW109 スワッシュプレート取付ナット不適切トルク指示 ロータ機能喪失

2025/10/19

FAA耐空性改善命令(AD 2025-18-01)の概要

  • 対象機種:Leonardo A109E/A109S/AW109SP/A119/AW119 MKII に適用されるとされた(A109LUH は米国型式証明がないため含まれないとされた)。

  • JASC:6220(メイン・ロータ・ヘッド)

  • 発効日2025年9月25日とされた。

  • 根拠資料:**EASA AD 2025-0131(2025年6月16日)**が引用された。

  • 意見提出期限2025年10月27日までとされた。


発行理由

  • メーカー整備手順において、スワッシュプレートASSY取付時のナット締付トルクが不適切に記載されていたことが判明したとされた。

  • 放置されればメインロータ機能の喪失に至り、機体制御喪失につながるおそれがあるとされた。


要求事項(主旨)

  • 影響を受けるスワッシュプレートナット(P/N NAS1805-4)について、亀裂・フレッティング・滑り痕の有無を反復点検することが求められた。

  • 不具合が認められた場合、未使用の NAS1805-4 に交換し、**スワッシュプレートASSYを“再構成(reconfigure)”**することが指示された。

  • EASA ADの“再取付(reinstall)”の語は、本ADでは**“再構成(reconfigure)”**に読み替えられた。

  • 2,400飛行時間での再構成は、本ADでは**任意の終結措置(オプションのターミネーション)**として扱われた。

  • メーカーへの報告提出は不要とされた。

  • 特別飛行許可(フェerry)は禁止とされた。


コンプライアンス上の補足(例外規定)

  • EASAの有効日・FH表記は、本ADの**発効日・TIS(時間)**に読み替えられた。

  • グループ定義や用語は、当該サービス資料の該当箇所に合わせて表現が置換された。


緊急性と実施時期

  • 既存機における疲労損傷の進行度が不明であることから、初回点検は発効日から50時間TIS以内に実施される必要があると判断された。

  • 公衆の安全確保の観点から、公告・意見募集の事前手続は省略され、速やかな施行が行われた。


費用見積(米国登録機 173機)

  • 点検4工時×$85=約$340/機(艦隊合計 約$58,820)と見積もられた。

  • 要交換時40工時×$85=$3,400+部品$21=約$3,421/機と見積もられた。


まとめ

Leonardo A109/AW109/A119系列で、スワッシュプレート取付ナットの不適切トルク指示が原因となりうる主ロータ機能喪失リスクが指摘された。これに対し、反復点検が要求され、不具合時はNAS1805-4未使用品への交換とASSY再構成が求められた。初回は50時間TIS以内の実施が必要とされた。


 

FAA AD 2025-18-10 Bell 505 オイルクーラーファン右ブラケット亀裂

2025/10/19

FAA耐空性改善命令(AD 2025-18-10)の概要

  • 対象:Bell Textron Canada Model 505(S/N 65011〜65020, 65022〜65027)に適用されるとされた。

  • JASC:7311(エンジン燃料/オイルクーラー)

  • 発効日2025年9月25日とされた。

  • 根拠資料:**Transport Canada AD CF-2025-23(2025年4月23日)**が引用された。

  • 意見募集2025年10月27日までコメント提出が求められた。


発行理由

  • オイルクーラーファンASSYハウジングの右側取付ブラケット亀裂が報告された。

  • 初期設計のZ形溶接ブラケットが亀裂に弱いと評価され、スロット付ボルト締結ブラケットへ改良されたとされた。

  • 放置すればドライブシャフト破損→テールロータ駆動喪失→機体制御喪失の危険があるとされた。


要求事項(主旨)

  • 一回限りの目視点検が指示された(右ブラケットの亀裂有無および必要に応じて隙間測定が求められた)。

  • **右取付ブラケットの改修(改良型への変更)**が要求された。

  • 上記はTransport Canada AD CF-2025-23の内容にFAAの例外規定を加えて履行されるとされた。


コンプライアンス(時限)

  • 初期措置25時間TISまたは30日以内(早い方)に実施されることが求められた。
    (※カナダADの「air time」はTIS
    に読み替えるとされた/発効日の参照も本ADの発効日に読み替えるとされた。)


規制手続(緊急性)

  • 公衆の安全確保のため緊急性があると判断され、公告・意見募集の事前手続を省略して即時施行とされた(ただし発効後のコメント提出は受け付けられる)。


費用見積(米国登録機6機)

  • 点検1.5工時×$85=約$128/機(艦隊合計約$768)と見積もられた。

  • 改修2.5工時×$85=約$213/機(艦隊合計約$1,278)と見積もられた。

  • 一部費用はメーカー保証で軽減され得るとされた。


その他

  • 本ADは**カナダ当局ADの取り込み(IBR)**で運用されるとされた。

  • AMOC(代替適合手段)はFAA International Validation Branch等の承認が必要とされた。

  • 連邦主義・小規模事業者への重大影響はないと評価された。


要点:Bell 505の特定S/Nにおいて、オイルクーラーファン右ブラケットの亀裂対策として“一回限りの点検”と“右ブラケット改修”が25時間TISまたは30日以内に求められた。危険性が高いと判断され、緊急の最終規則として2025年9月25日に発効された。


 

FAA AD 2025-18-09 AS332L2/EC225LPのMGBサスペンションバー取付部ボルトについて、新品への交換

2025/10/19

FAA耐空性改善命令(AD 2025-18-09)の概要

  • 対象機種:Airbus Helicopters AS332L2 および EC225LP に適用されるとされた。

  • JASC:6330(主ロータ伝達系マウント)

  • 発効日2025年10月21日とされた。

  • 根拠資料:**EASA AD 2024-0142(2024年7月17日付)**が引用された。


発行理由

  • MGB(主変速機)サスペンションバー取付ブラケットの新リンクで、取付ボルトが伸び過ぎ・変形した事例が報告された。

  • 構造的破損を招くおそれがあると判断され、予防措置が必要とされた


要求事項(主旨)

  • **後方サスペンションバー取付部(左右)に装着された取付ボルト(ねじ)**について、

    • P/N 332A22-3644-20新品に交換することが求められた

    • 取り外したボルトは点検され, 結果がAirbus Helicopters へ報告されることとされた。

  • 報告内容・期限は本ADの例外規定により30日以内の提出が求められた(点検実施日が有効日以降の場合は実施後30日以内、以前の場合は発効日から30日以内とされた)。

  • 廃棄の指示がある部品はサービスから除去されることとされた。

  • 修理指示の照会箇所は、FAA/EASA/Airbus DOA 承認の修理方法の使用が求められるとされた。

  • EASA版にある装着禁止の文言の一部は、本ADでは採用されないとされた。


点検/交換の時限(EASA要件への例外)

  • 2,500時間TISを基準とする繰り返し間隔が設定された。

    • 2,500時間以上経過、または総時間不明のボルト:次の飛行前に実施され、その後は2,500時間ごととされた。

    • 2,500時間未満のボルト:2,500時間到達前に実施され、その後は2,500時間ごととされた。


コスト見積(米国登録機)

  • 対象は38機と見積もられた。

  • ボルト8本一式の交換16工時部品$587約$1,947/機艦隊合計 約$73,986と見積もられた。

  • 検査結果の報告1工時約$85/機と見積もられた。


その他

  • 本ADは暫定措置(Interim Action)とされ、現場からの報告が原因究明と最終措置の策定に活用されるとされた。

  • AMOC(代替適合手段)はFAA International Validation Branch等の承認が必要とされた。

  • 行政手続上、本ADは小規模事業者への著しい経済影響を与えないと評価された。


要点:AS332L2/EC225LPのMGBサスペンションバー取付部ボルトについて、新品への交換・取り外しボルトの点検・結果報告義務化された2,500時間TISを基準に繰り返し管理が設定され、安全性確保の暫定措置として運用されるとされた。


 

FAA AD 2025-18-04 EC135/BK117系のホイスト・ブームASSYに対する累積サイクルの再算定と反復点検が義務化

2025/10/19

FAA耐空性改善命令(AD 2025-18-04)の概要

対象機種: EC135 系(P1/P2/P2+/P3、T1/T2/T2+/T3、EC635T2+)および MBB-BK117 C-2 / D-2 / D-3 が含まれるとされた。
JASC: 2500(客室装備)
発効日: 2025年10月21日とされた。
根拠資料: EASA AD 2023-0066 が引用された。


発行理由

設計データの見直しにより、ホイスト・ブームの累積サイクル再計算および反復点検が必要と判断された。外部荷重(特に人員吊り下げ)の影響を考慮する新たな疲労計算が導入されたとされた。
放置されればブーム破損によるホイスト荷重喪失が生じ、搭乗者等に傷害が発生するおそれがあるとされた。


要求事項(概要)

  • 影響するホイスト・ブームASSY(P/N 44301-500, 44307-500, 44307-500-1)の累積サイクルを把握することが求められた。

  • 当該ASSYについて所定間隔で点検が実施されることとされた。

  • 点検で亀裂・変形・打痕・腐食・その他損傷が確認された場合、許容範囲内は修理、基準不適合はブームASSY交換が求められた。

  • 要件未満のASSYは機体への装着が禁止された。

  • 本ADはEASA AD 2023-0066に規定された行為・時限へ原則準拠するが、適用日や是正措置表現の一部がFAA方式に置換された(報告提出は要求されないとされた)。


適用・解釈上のポイント

  • 適用機は“該当部品の装着有無を問わず”指定された。コメントに対しても、インストール制限を全機に及ぼす必要があるとして改定は行われなかったとされた。

  • EASAの適用には一部FAA型式証明外モデルが含まれるが、本ADはそれらを含まないとされた。


コンプライアンス負担(概算)

  • 累積サイクル算定: 0.5工時(約$43/機)と見積もられた。

  • ブーム点検: 4工時(約$340/機、米国艦隊で1サイクルあたり約$248,880)と見積もられた。

  • 許容内修理: 最大1工時+少額部品で最大約$85/機と見積もられた。

  • ASSY交換: 最大5工時+部品最大$88,812最大約$89,237/機と見積もられた。


代替手段(AMOC)

FAA International Validation Branchによる承認が案内された。承認前に管轄事務所への通知が求められた。


まとめ

EC135/BK117系のホイスト・ブームASSYに対する累積サイクルの再算定と反復点検が義務化された。基準超過の損傷は交換が求められ、要件未満ASSYの装着は禁止された。新しい疲労計算(外部荷重・人員吊り下げ考慮)に基づく安全性確保措置であるとされた。発効は2025年10月21日とされた。


 

FAA AD 2025-20-11 Beechraft B200 , 300 方向舵プッシュロッドに不適切なリベットが使用された可能性

2025/10/19

米国連邦航空局(FAA)耐空性改善命令(AD 2025-20-11)

対象機種:
Textron Aviation Inc.(旧Beechcraft)製

  • B200GT

  • B200CGT

  • B300

  • B300C
    (特定のシリアル番号機が対象とされた)


📌 発行の背景

生産中の地上運転試験において、方向舵操作プッシュロッドが破損した事例が報告された
調査の結果、強度要件を満たさないリベットが誤って使用されていたことが確認された
このまま放置された場合、方向舵の固着または操舵喪失が生じるおそれがあると判断された。
その結果、機体の制御を失う危険性があるため、FAAにより耐空性改善命令が発行された。


🛠️ 要求された対応

  • 発効日: 2025年10月17日

  • 実施期限: 発効日から 20飛行時間または30日以内(早い方)に実施されること

指示された内容:

  1. 操縦席および副操縦席側の方向舵プッシュロッドのリベットを目視点検することが求められた

  2. 不適切なリベットが確認された場合、Beechcraft Mandatory Service Letter MTL-27-07(2025年7月25日付)に基づいて交換が行われることとされた。

交換基準:

  • 同一ロッド端に柔らかいリベットが2本並んでいる場合 → 飛行前に即時交換することが指示された。

  • 柔らかいリベットが1本だけある場合 → 200飛行時間または12か月以内に交換することが求められた。


💰 費用見積もり

米国内登録機 89機が影響を受けると見積もられた。

作業内容 作業時間 部品費 機体1機あたり費用 全米合計見積
点検作業 約8時間 × $85 $0 約$680 約$60,520
交換作業(必要時) 約16時間 × $85 + 部品$65 約$1,425

一部費用はメーカー保証により補償される可能性があるとされた。


⚖️ 緊急採用の理由

FAAは、飛行中に予告なく方向舵制御を失う危険があると判断したため、通常の公告・意見募集手続きを省略した。
緊急性が高いとされ、告示から30日以内に即時発効されることが決定された。


📄 参照資料

  • Beechcraft Mandatory Service Letter MTL-27-07(2025年7月25日発行)

  • 問い合わせ先:
    FAA Aviation Safety Engineer, David Enns
    電話 (316) 946-4147 / Email: david.enns@faa.gov


🗓 意見提出

意見提出期限は2025年11月17日までとされた。
提出は regulations.gov の Docket No. FAA-2025-3424 宛に行われることとされた。


🏛 その他

  • 当該命令は米国内航空機に限定された措置であり、アラスカ州内の航空活動には影響しないとされた。

  • 本ADは法的拘束力を有する最終規則として2025年10月2日に公布された。


まとめ:
Textron(Beechcraft)製King Airシリーズの一部機体で、方向舵プッシュロッドに不適切なリベットが使用された可能性があると報告された。
このためFAAは、即時点検および交換を義務づける緊急の耐空性改善命令を発効した。
発効日は2025年10月17日、点検は20飛行時間または30日以内に行われることが求められた。


 


BLOG MENU
検索窓
最新の記事
会社情報
在庫
空の安全
Topics
空からの景色 PHOTO
以前の記事