FAA AD 2025-23-52(EC130B4/EC130T2 センターシャフト)
https://www.federalregister.gov/documents/2025/11/21/2025-20575/airworthiness-directives-airbus-helicopters
Airbus Helicopters EC130B4 / EC130T2
Category: all categories(用途を問わず)
EASAの緊急 AD(2025-0249-E)により、
センターシャフトアセンブリ(P/N 350A34021401)に疲労亀裂が発生する可能性が判明。
亀裂はシャフトのリベット部から発生し、進行すると破断
テールロータードライブシャフトの構造破損 → 機体制御不能のリスク
※ FAAはこれを重大安全上の懸念と判断し、11/10付で Emergency ADとして即時発行。
| 要求事項 | 内容 |
|---|---|
| 交換(強制) | サービス可能なセンターシャフトへ交換(別P/N または同一P/Nでも使用時間が低いもの) |
| 装着禁止 | 耐用時間超過または条件不適合のシャフトは再使用不可 |
| 遵守基準 | EASA AD 2025-0249-E を準拠(FAA AD内に例外あり) |
FAA版では
部品返却や情報提出の義務なし(EASA要求部分は不採用)
特別飛行許可(フェリーフライト)不可
米国内登録 約304機が対象
約100機はすでに疲労閾値を超過→10時間TIS以内に交換必要
半数は月30時間以上飛行 = 最大10日以内に破損リスク到達
このため 事前パブコメなしで即発効(good cause 適用)
| 区分 | 日付 |
|---|---|
| Emergency AD(既発行原文) | 2025年11月10日 発効(受領者に対し即時) |
| 本最終AD(官報掲載版) | 2025年12月8日 発効 |
| コメント期限(意見受付) | 2026年1月5日 |
本ADは 暫定措置(interim action)
→ 最終措置が必要になれば追加ルール制定の可能性あり。
問題部品:Center Shaft Assembly
Airbus MFG P/N: 350A34-0214-01
EASA表記 P/N: 350A34021401
問題箇所:リベット周辺の疲労起点
不具合の影響:
テールローター駆動力喪失 → 方向制御不能 → 事故
EASA Emergency AD 2025-0249-E を IBR(引用採用)
FAA独自例外:
「EASA上の発効日」→ FAA AD発効日を使用
「Flight Hours」→ Hours TIS(米国仕様定義)
EASAの "Remarks" は採用しない
メーカーへの返却・報告は不要
| 内容 | 費用 |
|---|---|
| 作業 | 12工数 × $85/hr = $1,020 |
| 部品 | $26,890 |
| 合計(機体あたり) | $27,910 USD |
| 米国全体 | 約 $8.48M(848万ドル) |
整備計画の迅速な見直し必須
交換までの運用時間が極めて短い場合あり
フェリー飛行不可 → 整備地点が離れている場合は対応要検討
中古品を流用する場合も 使用時間照合が必須
本ADは暫定措置
Airbus / EASA から設計変更部品(改良版P/N)が出る可能性あり
FAAは AMOC 申請を許可(技術的証明に基づく)
FAA は AD 2024-09-02 を改訂し、新規 AD 2025-21-04 を発行。対象は全 Leonardo AW169。
DART Aerospace 製 前方・後方フロートに製造不良が判明。
緊急水上着陸時に浮揚が維持できない可能性、脱出遅延による乗員リスクを懸念。
既存 AD では一部フロートのみ交換対象だったが、調査結果により追加部位も交換対象に拡大。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 対象部品 | DART製 前方・後方フロート(追加範囲含む) |
| 必要措置 | 非適合フロートの取り外し・交換 |
| 実施期限 | 発効後24か月以内 または 次回整備タスク(95-24 / 95-25)時 |
| 代替措置 | EFS無効化措置の選択可能(短期的対応) |
| 禁止事項 | 対象フロートの再装着禁止 |
2025年12月26日発効
時間基準は「飛行時間」ではなく TIS(Time-in-Service)
取り外したフロートのメーカー返送要求を削除
報告提出要求なし
適用基準日を FAA 発効日に置換(一部条件を除く)
| 内容 | 概算 |
|---|---|
| 最大交換(前2・後2) | 約$114,170 / 機 |
| EFS無効化 | 約$85 / 機 |
| 対象機数 | 23機 |
メーカー保証により費用軽減の可能性あり。
非適合フロート使用による水上不時着時の浮揚不全を防止し、機外脱出性を確保すること。
FAAは Airbus Helicopters EC225LP に関し、既存の AD 2019-19-13 を改訂・置換する新たな耐空性改善命令(AD)を発行した。
このADは メイン・ローター・ギアボックス(MGB)右側のフリーホイールシャフトの摩耗により、片発停止時に出力が伝達できなくなる危険性 を是正するためのもの。
発効日:2025年12月26日
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 適用範囲拡大 | 新たに P/N 332A32-5004-XX を対象に追加 |
| 点検義務変更 | 右側フリーホイールシャフトの使用時間確認を必須(左側は不要に) |
| 交換義務 | 1,000時間使用毎 に MGBまたは右側フリーホイールシャフトを繰り返し交換 |
| 手順実施者要件変更 | 指定専門員の監督義務削除。14 CFR 43.3 の資格保持者が実施 |
| RFM改訂・計器板への赤字警告プレカード掲示 | パイロットが自ら挿入可(整備行為とみなさない) |
| 設置可能部品の制限拡大 | 条件を満たさないMGBの搭載禁止 |
右側フリーホイールシャフトのランプ面摩耗により、左エンジン停止時:
右エンジンからローターへOEI出力を伝達できない可能性
結果 → 操舵不能・安全性低下のリスク
10時間以内
右フリーホイールシャフト累積時間の確認
必要に応じて交換(以後1000時間毎)
10時間以内
計器板へ警告プレカード掲示
RFM(飛行マニュアル)に制限追記(パイロット可)
任意措置
MOD除去済み12ローラー型MGBへ置換で要求事項終了可
| 作業内容 | 推定費用(1機あたり) |
|---|---|
| 時間確認 | $21 |
| プレカード+RFM改訂 | $43 |
| MGB交換 | 約 $853,400 / cycle |
| 右フリーホイールシャフト交換(代替案) | 約 $24,361 / cycle |
※対象機:米国登録 28機
| FAA AD | EASA AD |
|---|---|
| RFM改訂要求あり | なし |
| 報告義務なし | 報告要求あり |
過去のAD(2019-19-13)では特定MGBのみ対象
EU側調査により 追加型式にも同一リスク確認
よって適用拡大・記録方法変更・交換周期明確化
対象:
Textron Aviation(旧 Cessna)182Q / 182R
補機ターボ付き SMA ディーゼルエンジン改造機(STC SA03302AT にてインタークーラー付きエンジンを装備)
特定のインタークーラー入口・出口ホース P/N 装備機
理由:
インタークーラー入口・出口ホースに亀裂が発生した事例が報告された。
亀裂によりマニホールドプレッシャー低下 → エンジン出力喪失 → 不時着・機体損傷・人身事故につながるおそれがあるため。
適用部品(affected parts)
以下の P/N のインタークーラー入口/出口ホースが対象:
SP01170459-0
SP01170385-1
SP01170460-0
SP01170386-1
1500004183-1
1500004182-1
サービス可能品(serviceable part)の定義
上記以外の P/N のホース、または
上記 P/N であっても
新品、または初回取付から 500 飛行時間未満
取付前7日以内に SMA SB SB-C182-71-011 Rev.01 に従って点検し、亀裂なし
点検要求
本 AD 発効後、次の飛行前までに、その後は50 飛行時間ごとに、
インタークーラー入口および出口ホースを目視点検(亀裂の有無確認)
手順:SMA SB-C182-71-011 Rev.01 の 3.A.(a),(b) に従うこと。
亀裂発見時の処置
点検で亀裂を発見した場合:
⇒ 当該ホースをサービス可能品に交換すること(飛行前に要是正)。
時間寿命による交換要求
対象ホースは、
本 AD 発効日以降の初回取付から 500 飛行時間以内、または
次の飛行前のいずれか遅い方までに
必ずサービス可能品へ交換すること。
取付禁止
本 AD 発効日以降、
上記の条件を満たさないホース(サービス可能品以外)は新たに取付してはならない。
法的根拠:
米国法 49 U.S.C. 44701 に基づく航空安全確保のための規則。
適用開始日:
2025年12月2日 発効。
性格:
EASA の緊急 AD を受けた 暫定的(interim)措置。将来、追加・改訂 AD が出る可能性あり。
概算コスト(FAA 試算):
点検:1 機あたり 85 USD
ホース交換:1 機あたり 約 441 USD(工数+部品)
Cessna 182Q/182R の SMA ディーゼル改造機で、特定 P/N のインタークーラー入口・出口ホースに亀裂が出てエンジン出力喪失に至る危険があるため、即時点検・50 時間ごとの定期点検および 500 時間以内のホース交換と、条件を満たさないホースの新規取付禁止を義務付ける AD
対象:バラストキット P/N SLS-706-201-001 を装備した Bell 505。
後部可動バラストボックス(aft movable ballast box)のドアヒンジ部ナックル変形およびピンの不適切な係合が確認された。
その結果、バラストウェイトがボックス外に脱落し、テールローターに衝突するおそれがある。
これにより、
テールローターブレードの損傷・脱落
テールローター推力の喪失
激しい振動
→ 最悪の場合、ヘリコプターの操縦不能・制御喪失に至る可能性がある。
以前の AD 2025-06-51 では、暫定措置として
後部可動バラストボックス内の全バラストウェイトの取り外し
同ボックス内でのバラスト使用禁止
が要求されていた。
メーカー(Bell)が開発した バラストボックスドアアセンブリの改修(モディフィケーション) を反映し、
恒久対策としてこの改修を実施させること。
この改修を実施することで、**旧 AD 2025-06-51 の要求は打ち切り(ターミネーティング・アクション)**となる。
この AD は、Transport Canada AD CF-2025-35(2025年7月4日付) を引用し、その内容に従うことを要求しています(米国向けの一部例外を除く)。
可動バラストキット P/N SLS-706-201-001 のバラストウェイトを
後部可動バラストボックス(P/N SLS-706-201-007)から全て取り外す。
改修が完了するまで、同ボックス内でのバラストウェイト使用は禁止。
(これは旧 AD 2025-06-51 と同様の要求)
後部可動バラストボックスドアのヒンジ部を改修:
より長い 2インチのヒンジアセンブリへの変更
ドアアセンブリのゴムパッド厚さの調整
この改修の実施により、
→ バラストボックスからウェイトが飛び出す危険を抑止し、
→ バラストウェイトの使用禁止措置を**解除するための恒久対策(ターミネーティングアクション)**となる。
可動バラストキット(SLS-706-201)装備時の手順を記載したフライトマニュアルサプリメントを
既存の RFM に組み込み。
Private Pilot 以上の資格を持つオーナー/パイロット自らが
RFM へのサプリメント挿入
AD 該当パラグラフに対するコンプライアンス記録(整備記録への記載)
を行うことが認められている(整備士でなくても可とする例外規定)。
この FAA AD は Transport Canada AD CF-2025-35 を丸ごと取り込み(incorporated by reference)、
基本的には同 AD の要求事項・コンプライアンス時間に従うことを求める。
Transport Canada AD が言及する「発効日」は、本 FAA AD の発効日(2025年11月20日) に読み替え。
Transport Canada AD の「air time」は、FAA AD では hours time-in-service(運航時間) に読み替え。
本 AD では、Special Flight Permits(特別飛行許可)は認めない と明記。
→ 不適合状態のまま他基地への回送飛行などを行うことは禁止。
オペレーターは、Transport Canada AD CF-2025-35 に従い、指定された期限までに
バラストウェイトの取り外し
ボックスドアの改修
RFM 改訂
を完了する必要がある。
代替方法(AMOC:Alternative Methods of Compliance)の承認権限は
FAA International Validation Branch マネージャーが保持。
対象機数:米国登録 174機
想定作業コスト(1機あたり)
バラストウェイト取り外し:
約 0.5 工数 × 85 USD = 43 USD
バラストボックス改修:
約 2.5 工数 × 85 USD = 213 USD
+ 部品費 300 USD → 513 USD
RFM 改訂:
1 工数 × 85 USD = 85 USD
※一部はメーカー保証によりオペレーター負担が軽減される可能性あり。
「Final rule; request for comments」 形式:
安全上の緊急性から、事前パブリックコメントなしに即時施行としつつ、
施行後に 2025年12月22日までコメントを受け付ける。
AD を30日未満で発効させる「good cause」があると FAA が判断した理由:
バラスト脱落 → テールローターへの直撃 → 推力喪失・大きな振動 →
直ちに操縦不能に直結するリスクがあるため。
対象:Bell 505(Movable Ballast Kit SLS-706-201 装備機)
やるべきこと(概要)
現行の要求どおり「後部可動バラストボックス内のウェイトを全て取り外す」こと。
Transport Canada AD CF-2025-35 どおりに
後部可動バラストボックスドアヒンジ改修(長いヒンジ+ゴムパッド厚変更)を実施。
Movable Ballast Kit 使用時の手順を記載したRFM サプリメントを RFM に挿入。
オーナー/パイロットが整備記録にコンプライアンスを記録。
改修完了までは、特別飛行許可による回送などは不可。
・一部機体で 対気速度・高度計表示に誤差 が発生したとの報告があった。
・調査の結果、エアコン(ACS)凝縮器アウトレット(排気口) が静圧孔に近く、排気の影響で静圧が乱され、
その結果、速度計・高度計・昇降計に誤った値が表示され得ることが判明。
・この誤差は操縦者の状況判断を低下させ、乗務員の負荷増大につながる可能性があるため、FAA は AD を発行。
・既存の Rotorcraft Flight Manual Supplement を改訂し、
高度補正手順(EASA AD Appendix 1 の内容)を「制限事項(Limitations)」に追加すること。
・加えて、ヘリコプターを改修完了するまで「VFR(有視界飛行)限定」 とする運用制限を追加。
・現在装備されている ACS コンデンサー・アウトレット「グリッド」
(P/N D211M1821302、D211M1822302)を
アウトレット「カバー」
(P/N D211M1821402、D211M1822402)に交換すること。
・グリッドの今後の取り付けは禁止。
・EASA AD は D-2m / D-3m も対象だが、FAA AD では 米国型式証明を持たないため対象外。
・EASA が求める「乗員への通知」「修正手順に従って飛行」は FAA規則ですでに義務付けられているため、ADでは要求しない。
・FAA は VFR のみの飛行制限 を追加(EASAには無し)。
・RFMS の改訂内容を Limitations セクションに追加する点 が明確化されている。
・対象機数:米国登録 71 機
・ACS グリッド交換:
20 工数+部品費 970 USD → 約 2,670 USD/機
・RFM 改訂:
1 工数 → 85 USD/機
・パイロット(Private Pilot 以上)は、自ら RFM 改訂を行い、
整備記録へ記載することが可能。
・EASA が推奨するメーカーへのデータ報告は、FAA AD では不要。
・FAA は本 AD を 暫定措置(Interim Action) としており、
メーカーが恒久対策を開発中。
・恒久対策が完成すれば、FAA は追加のルール制定を検討する可能性がある。
FAA AD 2025-23-52
https://content.govdelivery.com/attachments/USFAARGL/2025/11/10/file_attachments/3456931/2025-23-52_Emergency.pdf
対象機種:Airbus Helicopters EC130B4、EC130T2
背景:EASA 緊急 AD 2025-0249-E(2025年11月7日)で、センターシャフトアセンブリ(P/N 350A34021401〔製造者 P/N 350A34-0214-01〕)のリベット部で亀裂が発生しうることが判明。疲労試験により寿命限度の見直しが必要とされた。
不安全状態:当該亀裂が進展するとテールロータドライブシャフトの構造的破損に至り、ヘリコプターの操縦不能を招くおそれ。JASC コード:6510(テールロータ駆動軸)。
FAA の判断:米国外当局が承認した製品で米国内でも運用されており、同一型式の機体に同様の不安全状態が存在または発生する可能性が高いと判断。暫定措置(Interim Action)。
要求事項(主旨):
EASA 緊急 AD 2025-0249-Eに定める措置と遵守時限を準用。
具体的には、センターシャフトアセンブリを適合品(serviceable)に交換(別 P/N への交換、または同一 P/N でも低時間品へ交換)。
非適合品の装着を禁止。
FAA 版での例外:
「有効日」は 本AD受領日を適用。
EASA 文中の「飛行時間」は、**Time-in-Service(TIS)**として解釈。
EASA 文書の「備考(Remarks)」は採用しない。
報告義務および部品返却要求は不要。
特別飛行許可:禁止。
遵守緊急性の根拠:すでに亀裂が存在する可能性があり、即時対処が必要。米国登録機304機のうち約100機が疲労閾値超過で、10時間TIS以内の交換が必要。多くの機体が月30時間以上飛行するため、約10日以内に交換が必要になり得る。通常のパブリックコメント手続を省略。
AMOC(代替適合手段):FAA International Validation Branch 管理者が 14 CFR 39.19 に基づき審査・承認。使用前に管轄PIまたはFSDOへ通知。
有効日:受領時に即時有効。
発出者・日付:2025年11月10日、FAA Aircraft Certification Service Compliance & Airworthiness Division 代理副ディレクター Steven W. Thompson。
要点:EC130B4/T2 のセンターシャフト(P/N 350A34021401)の疲労亀裂リスクにより、至急の交換と非適合品の装着禁止を命じる緊急AD。EASA の内容を基礎にしつつ、即時有効・TIS表記・報告不要・特別飛行許可なしを明確化