ビジネスジェット 燃料過積 離陸失敗

2009/02/05
2005年 アメリカ NJ州でチャレンジャーCL-600型機
乗客8名を載せて離陸滑走したが
ローテイトしなかった
機長は離陸中止するが
滑走路をオーバーラン
(フェンスを超えた時の速度は 110knt)
幹線道路を走っていた車の屋根をふっ飛ばし
倉庫に突っ込んで止まった
(パイロット重症、乗客軽症)

NTSBは事故の直接の原因を
燃料の積み過ぎで
weight & Balance
機体の重心(CG)が前方限界にあったとした

経費節減の為
燃料代が比較的安い空港で
必要以上に燃料搭載する
タンカー(Tankering)運航を
恒常的に行っていた

ウエイト アンド バランス
ミストリムに関して FAAからsafety recomendationが
発行されている
http://www.ntsb.gov/recs/letters/2008/A08_48_49.pdf


パイロットが離陸時 
ウイトアンドバランスを確かめること無く 
極端にノーズヘビーな状態で
トリムを逆にセットして離陸すれば
ローテイトできない可能性を指摘

事故後 
シュミレーターで再現した結果
ミストリム 、 ノーズヘビーな状態では 
通常の離陸速度 Vrでは
ローテイトできなかった

トリムのグリーンバンドで示されている
トリム設定位置 真ん中でもローテイトしなかった

速度がVrをはるかに超す速度で 
エレベーターを最大に引いた
状態でなんとかローテイトする
(滑走路の長さが充分に足りたかかどうかは判らない)

今回の事故では
パイロットがVrを越しても離陸しない事をさとり
離陸中止した
最悪な結果からは免れたが
機体はすでに Vrを越しており
離陸を中止するには
タイミングが遅すぎていた


FBI捜査
http://newark.fbi.gov/dojpressrel/2009/nk020409.htm

 
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