失速 スピン から リカバリー

2010/06/04
スピン
左旋回でスピンに入った場合
ボールはどの位置にあるのだろうか?

フラットスピンの場合は
ボールは右に振り切れること無く
ほぼ真ん中で止まっている

飛行操縦訓練では
スピンする反対にラダーを踏む
操縦桿を前に倒す
と教わってきた

参照
FAA AC61-67C
スピンから回復方法
http://rgl.faa.gov/Regulatory_and_Guidance_Library/rgAdvisoryCircular.nsf/0/a2fdf912342e575786256ca20061e343/$FILE/AC61-67C.pdf



しかし
このリカバリー操縦方法を
過度に、激しく、長時間行なうと
インバートスピンとなる可能性がある


左スピンに入った際に
スピンとは反対方向に最大にラダーを踏み込み
操縦桿を前にフルに倒すと
機体は急激に上下逆さまになる
インバートスピン
右旋回のスピンを始める
(クロスオーバーと呼ばれている)
回復がよりいっそう難しくなる

Mr.Bill 氏のよれば

フラットスピン、予期せぬスピンからの回復方法として
1) パワーアイドル
2) 操縦桿、ラダーペダルをほぼ中立に (ニュートラ にするには 力が要る)
3) 機首をわずかに下げて
  速度計が 失速速度の1.4倍 
  およそ 100 knot程度に速度が増したとき
4) ダイブから回復
(この方法で回復できるかどうかの保証は無いので注意
また 訓練でも機体をスピンさせることは危険である)


スピンに入る為には
機体が失速しなければならない
失速しても Yaw
ヨー が働かなければスピンしない
(ボールがセンターにあれば 失速してもスピンに入らない)

この方法ですべてのスピンから回復するとは
限らない ので注意が必要
(機体の搭載 ロードにより回復できない場合がある)

Mr.Bill Finagin 氏のビデオ
参照
http://www.aopa.org/training/articles/2010/100603spins.html?WT.mc_id=100604epilot&WT.mc_sect=tts


 
- 注意 -
スピンは非常に危険である
回復できない事もある
訓練する際は
教官の指示の元で
正しい方法で行なうこと



 
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