THOMMEN AIRCRAFT EQUIPMENT AG 製 AC32 デジタル・エアデータ・コンピュータ(ADC)
(特定のパート番号とシリアル番号)
2025年5月15日
EASA AD 2024-0024 によると、AC32 ADC において**−20℃以下で機能停止する事例が報告されている。
これは電源モジュールの不具合が原因で、エラーが発生しても誤ったデータを送信することはないものの、ナビゲーションデータの提供不足により、航空機の制御性が低下する可能性あり。
12か月以内に該当するADCを取り外し、サービス可能な部品と交換
THOMMEN SB AC32/07 Rev.1.0(2023年8月31日発行)に基づいて実施
本ADの発効日以降、該当ADCの取り付け禁止
以下を含む複数機種に該当ADCが搭載可能(STC含む):
メーカー | 機種名 |
---|---|
Airbus Helicopters | AS332C, AS332L, AS332L1 など |
Bell Textron Inc | 212, 412, 412EP |
Leonardo S.p.a | AW139, AW189, A109, A109S 他 |
Kawasaki Heavy Industries | KV107-II |
Columbia Helicopters | 107-II, 234 |
Bombardier, Textron, Viking | CL-600, 200シリーズ, CL-215Tなど |
以下の形式のすべてのシリアル番号で、SB付録Aに記載されたもの:
AC32.10.21.10.XX
AC32.10.21.11.XX
AC32.11.21.10.XX
AC32.11.21.11.XX
(※「XX」は任意の英数字)
−15℃以上の飛行条件下での1回限りの整備フェリーフライトが許可される可能性あり
作業内容 | 作業費用(1台) | 部品費用(1台) | 合計(1台) | 合計(最大) |
---|---|---|---|---|
ADC交換作業 | $1,020 | $4,477 | $5,497 | $2,204,297 |
※ 一部費用はメーカー保証により相殺される可能性あり