Airbus Helicopters
AS350B2
AS350B3
EC130B4
2025年7月11日
飛行中のホバリング移行時にカーゴスイングフレームが破損し、搭載物が落下する事例の報告。
調査の結果、従来の点検周期(飛行時間ベース)ではなく、スリングサイクル(SC)ベースでの管理が必要との判断。
対象機に対し、定期的なカーゴスイング取り付け部とフレームの目視点検が求められる。
状況に応じて染色浸透探傷検査の実施が求められる。
損傷やクラック等が確認された場合は、飛行前にフレームを交換することが求められる。
点検頻度は、12か月と36日、または550スリングサイクルのいずれか早い方の間隔で繰り返し実施が求められる。
EASAではパイロットによる点検も認められているが、FAAでは14 CFR 43.3の認可を受けた整備士による実施が求められる。
“SC”の定義を「Swing Cycles」から「Sling Cycles」へ変更することが求められる。
EASAは1回限りの点検指示だが、FAAでは継続的な点検の実施が求められる。
EASAでは異常があった場合にAirbusに連絡して対応指示を受けるが、FAAでは速やかにカーゴスイングフレームを交換することが求められる。
目視点検:2時間 × $85 = $170/機体(全米で約1,184機が対象との見積もり)
染色浸透検査:6時間 × $85 = $510(必要に応じて実施が求められる)
カーゴスイングフレーム交換:部品費$25,507+工賃4時間=$25,847/機体の見積もり
空中での貨物落下や、それに伴う機体損傷・操作困難のリスク防止が求められる。