FAA AD 2025-18-04 EC135/BK117系のホイスト・ブームASSYに対する累積サイクルの再算定と反復点検が義務化

2025/10/19

FAA耐空性改善命令(AD 2025-18-04)の概要

対象機種: EC135 系(P1/P2/P2+/P3、T1/T2/T2+/T3、EC635T2+)および MBB-BK117 C-2 / D-2 / D-3 が含まれるとされた。
JASC: 2500(客室装備)
発効日: 2025年10月21日とされた。
根拠資料: EASA AD 2023-0066 が引用された。


発行理由

設計データの見直しにより、ホイスト・ブームの累積サイクル再計算および反復点検が必要と判断された。外部荷重(特に人員吊り下げ)の影響を考慮する新たな疲労計算が導入されたとされた。
放置されればブーム破損によるホイスト荷重喪失が生じ、搭乗者等に傷害が発生するおそれがあるとされた。


要求事項(概要)

  • 影響するホイスト・ブームASSY(P/N 44301-500, 44307-500, 44307-500-1)の累積サイクルを把握することが求められた。

  • 当該ASSYについて所定間隔で点検が実施されることとされた。

  • 点検で亀裂・変形・打痕・腐食・その他損傷が確認された場合、許容範囲内は修理、基準不適合はブームASSY交換が求められた。

  • 要件未満のASSYは機体への装着が禁止された。

  • 本ADはEASA AD 2023-0066に規定された行為・時限へ原則準拠するが、適用日や是正措置表現の一部がFAA方式に置換された(報告提出は要求されないとされた)。


適用・解釈上のポイント

  • 適用機は“該当部品の装着有無を問わず”指定された。コメントに対しても、インストール制限を全機に及ぼす必要があるとして改定は行われなかったとされた。

  • EASAの適用には一部FAA型式証明外モデルが含まれるが、本ADはそれらを含まないとされた。


コンプライアンス負担(概算)

  • 累積サイクル算定: 0.5工時(約$43/機)と見積もられた。

  • ブーム点検: 4工時(約$340/機、米国艦隊で1サイクルあたり約$248,880)と見積もられた。

  • 許容内修理: 最大1工時+少額部品で最大約$85/機と見積もられた。

  • ASSY交換: 最大5工時+部品最大$88,812最大約$89,237/機と見積もられた。


代替手段(AMOC)

FAA International Validation Branchによる承認が案内された。承認前に管轄事務所への通知が求められた。


まとめ

EC135/BK117系のホイスト・ブームASSYに対する累積サイクルの再算定と反復点検が義務化された。基準超過の損傷は交換が求められ、要件未満ASSYの装着は禁止された。新しい疲労計算(外部荷重・人員吊り下げ考慮)に基づく安全性確保措置であるとされた。発効は2025年10月21日とされた。


 


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