FAA AD 2026-05-11 AS332C  ホイスト装置とデアイシングの組み合わせによる振動問題に対し、 従来の装備制限に加え、継続的な振動監視と条件付き是正

2026/03/17

■ FAA AD 2026-05-11 
https://www.federalregister.gov/documents/2026/03/13/2026-04967/airworthiness-directives-airbus-helicopters

■ 対象

Airbus Helicopters
AS332C / AS332C1 / AS332L / AS332L1

以下の装備を有する機体:

  • デュアルホイスト装置

  • デアイシングシステム


■ 背景

既存の AD 2020-09-15 を置き換える新ADです。

従来の問題:

  • 機体構造とローター間で
    エアロメカニカルカップリング(振動連成)が発生

今回追加された要因:

  • 約12Hz帯の振動に関する追加解析により
    さらなる振動測定の必要性が判明


■ リスク

  • 構造部材の損傷・破損

  • 振動の増幅(発散現象)

  • 最悪の場合、操縦不能


■ 要求事項

1. 従来ADの要求を継続

以下いずれかを実施:

  • デュアルホイストの一部撤去
    または

  • デアイシングシステムの撤去

(または代替として)

  • RFM改訂+プラカード設置


2. 新規要求:振動測定(繰り返し)

特定改修(MOD 0722907)装着機に対して:

  • 指定整備作業後ごとに
    飛行中に振動測定(約12Hz)を実施


3. 判定基準と対応

  • 振動値が規定値(0.08g / 0.40 IPS)を超える場合:

    以下いずれかを実施(飛行前に)

    • デュアルホイスト撤去

    • デアイシングハーネス撤去


4. 実施者

  • 振動測定および記録は
    パイロット(PPL以上)による実施可能

  • 記録は機体ログへ記載必須


5. 将来制限

  • 条件を満たさない状態での
    デュアルホイストおよびデアイシング装着は禁止


■ 発効日

2026年4月17日


■ コスト参考

  • ホイストまたはデアイシング撤去:約1,020ドル

  • 振動測定:約595ドル/回


■ 特記事項

  • 本ADは暫定措置(Interim Action)

  • 将来的に追加規制の可能性あり

  • メーカーへの報告義務なし


■ 要点まとめ

本ADは、ホイスト装置とデアイシングの組み合わせによる振動問題に対し、
従来の装備制限に加え、継続的な振動監視と条件付き是正対応を義務付けたものです。


 


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