Emergency FAA AD 2026-05-51 Bell 505 バラストボックスでヒンジ不具合によりウェイトが飛び出し、テールローター損傷から操縦不能に至る危険

2026/03/19

Emergency AD 2026-05-51 概要
https://drs.faa.gov/browse/excelExternalWindow/DRSDOCID133914655120260306181427.0001?modalOpened=true

Bell Textron Canada Limited Model 505 ヘリコプターで、S/N 65011以降、かつ aft movable ballast box assembly P/N SLS-706-201-207 または SLS-706-201-207FM を装備した機体

発行理由
Bell 505 の後部可動式バラストボックスのドアヒンジのナックル部に塑性変形やピンの不完全なかみ合いが起こる可能性が判明しました。実際に hinge assembly P/N SLS-706-201-169 の不具合が飛行後点検で確認されている
この不具合により、バラストウェイトがボックスから飛び出してテールローターに当たるおそれがある

想定される危険
バラストウェイトがテールローターに当たると、次のような重大事象につながる可能性があります。
→ テールローターブレードの損傷または脱落
→ テールローター推力喪失
→ 激しい振動
→ 最悪の場合、機体の操縦不能

FAAの要求事項
次の飛行前までに、既存の RFM(Rotorcraft Flight Manual)の Limitations セクションを改訂し、以下の文言を追加する必要があります。

“the use of the ballast weights within the aft movable ballast box assembly P/N SLS-706-201-207 or SLS-706-201-207FM, is prohibited.”

つまり、該当バラストボックス内のバラストウェイト使用を禁止する内容

対応方法
→ このEmergency ADのコピーをRFMのLimitations sectionに挿入しても要件を満たします。
少なくとも自家用操縦士資格を持つowner/operator(pilot) がこのRFM改訂を実施可能です。
→ 実施後は、14 CFR 43.9(a) および 91.417(a)(2)(v) に従って整備記録へ記載が必要

特記事項
Special Flight Permit は認められていません。
つまり、未対応のまま特別飛行許可で飛ばすことはできません。
→ このADは 受領時点で直ちに有効 
→ FAAはこれを暫定措置(interim action) としており、今後さらに恒久対策のため追加ルールが出る可能性がある

ひとことで言うと
Bell 505 の特定バラストボックスでヒンジ不具合によりウェイトが飛び出し、テールローター損傷から操縦不能に至る危険があるため、次の飛行前にRFMへ「そのバラストウェイト使用禁止」を追記する緊急AD


 


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