高高度エンジン失速 (Core Lock現象)

2006/11/21
2004年米国の航空会社の運航するCRJ-200型機が
高高度41,000ftでエンジン停止 機体は失速墜落した。
CF-34エンジン(GE社製) 

機体は整備点検の為 乗客は乗っていなかった
パイロットはCRJ-200の最高高度41,000ftを達成すべく
上昇を続けた
(41,00ft は別名410クラブと呼ばれる)

38,700ftを超し 41,000ftに向けて
毎分500ftで上昇を続け
(規定の倍の上昇レート)

レベルオフした時には 失速速度 ぎりぎりの
150kntまで減速

まもなく 右エンジン一基が停止 機体は失速した
(事故後 航空会社は最高高度を41,000ft から37,000ftと規定変更)

パイロットは機体をダイブさせ 失速から回復するが
風力(windmill)でエンジンを再スタートできる300knt迄加速しないまま
236kntで機体を引き起こし
APUでエンジンスタートを試みるが不成功
(APUアシストでエンジンスタートする場合でも240kntは必要)

この時 グライディングで着陸できる空港は6つあったが
パイロットはエンジン 再スタートを選択、実行した
(この時点でエマージェンシーを宣告していない)
高度10,000ftを切っても エンジン再スタートを試みたが
ついにエンジン2基とも停止した
(毎分1,500ftで降下)
空港2.5マイル手前で墜落

エンジンは高高度でエンジンの回転速度低下と急激な温度変化で
金属が溶けて動かなく現象 Core Lockをおこした
NTSBからこの事故に関する安全推奨案
(Safety RecommendationA06-70-76)が出された
http://www.ntsb.gov/recs/letters/2006/A06_70_76.pdf


その他参考資料
http://www.ntsb.gov/Events/2005/Pinnacle/exhibits/323843.pdf


http://www.popularmechanics.com/technology/industry/2156137.html?page=2

http://www.ntsb.gov/events/2005/Pinnacle/exhibits/324090.pdf

 


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