小型機 キャブレーターアイシング エンジン停止

2007/10/31
冬場のフライトで注意すべき事に
小型機のキャブレターアイシング(着氷)がある

2002年10月24日米国ニュージャー州で
訓練生が夜間の飛行練習中(Solo flight)
キャブレターのアイシングの為
エンジンが停止し 不時着した

この日 訓練生は教官と1時間40分のフライトを終え
午後6時から夜間飛行の単独飛行訓練を行った

3,500ftから2,000ft降下中にキャブレターヒートをOnにした所
エンジンがラフ(息継ぎ)になる
訓練生はキャブレターヒートが原因と判断して
キャブレターヒートをOffにした
その後エンジンが停止し 場外に緊急着陸した

事故当時の気温は8度C 露点-4度Cであった
(icing chartによれば Gliding speedでアイシング状況である)
参照
http://www.faa.gov/ats/afss/newyork/ENROUTE.htm
NTSBの事項調査報告書によれば
訓練生がキャブレターヒートを不適切に操作した結果
キャブレターに出来た氷が蓄積しエンジンが止まったとしている

キャブレターアイスの兆候が起こった場合は
キャブレターヒーターをオン(On)にすると氷が溶け出す
溶け出した水などでエンジンが一時ラフ(息継ぎ)になるが
暫くすると スムーズになる
(FAA-P-8740-24 AFS-8000879参照)
http://www.faa.gov/ats/afss/newyork/ENROUTE.htm

降下する際はエンジンの回転数を下げるため
巡航速度で飛行している時より
アイシングの危険性がある

FAA AC参照 (Effect of icing on aircraft control and airplane deice and ani-ice systems)

http://rgl.faa.gov/Regulatory_and_Guidance_Library/rgAdvisoryCircular.nsf/0/451296dbdf212c81862569e70077c8f9/$FILE/AC91-51A.pdf

 
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