改良型軽水炉 (ABWR/APWR) 第三世代

2007/11/12
1979年3月28日
スリーマイル島原子力発電所の事故から28年が経ち
原子炉の安全性、エネルギー効率が向上している

日本で稼働中の原子炉のタイプ(軽水炉)は2種類
1) BWR =  沸騰水型原子炉 (蒸気でタービンを回す)
Boiled Water Reactor

2) PWR =  加圧水型原子炉 (原子炉の圧力を2倍,原子炉冷却水を沸騰させず、蒸気発生器で
蒸気を発生、タービンを回す)
Pressurized Water Recator

特徴
1) BWR = 放射性物質の水がタービンを回す為 放射線管理、
               運転管理が必要
        原子炉の制御は制御棒と炉心の冷却水の流量で
               出力を制御
              (沸騰時に冷却水に気泡が出来るため 
               中性子の量=冷却水の量で 出力を制御)
        制御棒は板状の中性子吸収体を十字型、
               燃料集合体はジルコニウム合金製の箱

2) PWR = 一時冷却水(放射性物質含む)がタービンと
               直接に触れないので
        放射能汚染がなく保守が容易
        炉心で沸騰がなく気泡が発生しないので 
               冷却水の流量で出力の制御ができない
        そのため ホウ素(ホウ酸)を混ぜて濃度で出力を
               制御
        制御棒は中性子吸収棒 燃料集合体の案内管
               に挿入


参照 資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/e-ene/handbook/04_sikumi/4201_type_a.html

上記の第二世代原子炉より 進化した
第三世代の原子炉が日本でも稼働している
改良型軽水炉と呼ばれておりABWR型、 APWR型がある
いずれも第三世代までは水を冷却材として使用

ABWR の改良点 :
再循環ポンプを原子炉圧力容器ないに格納し安全性を向上
柏崎刈羽、浜岡、志賀原子力発電所で採用。

APWRは敦賀、福井原子力発電所で採用予定

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2030年の実用化を目指して
第四世代原子炉が開発されている
冷却水の代わりに ナトリウム(SFR)、鉛合金(LFR)、ガス(VHTR,GFR)、溶融塩炉等を使用
または
超臨界圧軽水炉(SCWR)がある

アメリカの2008年の予算に
原子力科学技術に8億7千万ドル要求している
(第四世代原子力システム イニシアティブには3,610万ドルが充当される)
参照 NEDO 
www.nedodcweb.org/

 
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