パイロットを襲うバーティゴ (空間失調症)

2006/03/29
バーティゴ 空間失調症( Vertigo )

 












小型機のパイロットが恐れるのがバーティゴ
特にオートパイロットのない飛行機では
突然の視界不良、急旋回、目や頭の急な動きで
パイロットが一種の眩暈(めまい)に似た
症状になる

視界不良時(霧、靄)、黄砂が飛んでる日や
洋上フライトで 斜めにできた雲が前方にあると
緩やかな斜めの雲を水平に見間違え
斜めになりながらの飛行する等
平衡感覚の錯覚を起こしてしまう

(上記の写真で雲がやや左上がりになっている
この雲の線が水平線と頭が勝手に思い込んでしまう)

回復するためにはまず水平儀を見て
姿勢を確める。
あわせて高度、速度、上昇計のチェックをするが
ついつい自分の五感を信じたくなる

(水平飛行しているときは音が大事な情報として
姿勢、速度などを教えてくれるが、バーティゴに陥ったときは
絶対に計器を信じるしかない)

こんなときに真下(地面、水面)が見えると基準ができて
安心できる

アクロバット飛行しているパイロットによれば
+2Gで背面飛行していると
水平飛行してる感覚と変わらないとの事
なるほど〜っと納得できる話である


ちなみに
ヒッチコック監督の同名の映画
Vertigoがある

 
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