AC604便 B767 ギムリーグライダー機引退

2008/01/31



1/24/2008
B767 が引退しモハベ砂漠への最後のフライトに飛び立った
(愛称 Gimli Gliderと呼ばれていた飛行機)

(歴史)
この機体は1983年
モントリオールからエドモントンに向け
高度41,000FTを飛行中に燃料が無くなり
Gimli 空港にグライダーの様に滑空しながら
着陸した飛行機である
(速度 220KT , 降下率2,000FT/M , 滑空比12:1程度と予想される)


シナリオ :
燃料計量システム
(FQIS=Fuel Quantity Information System Processor )が機能不良となった為
地上で給油するさいに ディッピングと呼ばれる方法で
(車がエンジンオイルをディップスティックで測るのを想像させる)
燃料補給を行った
(普段を行われない方法)
ただ 単位に不慣れな為
ポンドとKgの換算で計算しまちがえた為
半分程の燃料しか積まず離陸してしまった
(1.77lb/L = 0.8kg/Lを混同)

巡航中に機体左翼のフューエルプレッシャーの警報が鳴り
パイロットは燃料ポンプ異常と判断しスイッチを切る
その後2度もの警報が鳴った為
飛行を中止してウイニペグニにダイバージョンを決断し
高度を28,000ft迄降下を決意
しかし直後左エンジンがフレームアウトし
B767の両エンジンが止まった。

EFISを含めすべての電気系統が機能停止
唯一昇降計だけが動いていた
ハイドロシステムはラムエアータービンの
非常用設備でかろうじて操縦機能だけが稼動した

着陸に際してはノーズギアーが空気抵抗の為
ロックせず
パイロットは速度を落とし試みるが失敗
ラムエアーが減るため操縦が困難になるジレンマもある

最終進入時に高度が高すぎるため
フォワードスリップで高度処理を行い
着陸した

その後 これを題材に映画化もされたらしい

1/24の最終フライトには
当時の機長らも同乗した
http://www.cbc.ca/canada/manitoba/story/2008/01/24/gimli-glider.html

 
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